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2015年3月25日水曜日

スウェーデン国王の命を救った少女


スウェーデン国王の命を救った少女』(英題The Girl Who Saved the King of Sweden)は実話に基づいたノンフィクション、ではない。ヨナス・ヨナソン(Jonas Jonasson)の小説だ。『スウェーデン国王の命を救った少女』というのは英語の題の訳。スウェーデン語の原題はAnalfabeten som kunde räkna。『数の数え方を知っている読み書きが出来ない人』の意味とか。


ヨナソンの処女作『窓から逃げた100歳老人』(英題The Hundred-Year-Old Man Who Climbed Out of the Window and Disappeared; 原題Hundraåringen som klev ut genom fönstret och försvann)があまりにも面白かったので、友人が第2作を購入したのを知って、内容も確かめないまま借りてしまった。

『窓から逃げた100歳老人』は、自分の誕生日パーティーに出席するのが嫌で、老人ホームの窓から逃げ出したアランが主人公。ギャングに追われる100歳の今の冒険と、20世紀の様々な歴史的事件に関わってきたこれまでの人生が平行して語られる。30言語以上に翻訳され、全世界での販売数が800万部を超えた大ベストセラー。映画化もされた。

『スウェーデン国王の命を救った少女』を読み始めて驚いた。冒頭の舞台が南アフリカ、それもジョハネスバーグに隣接する黒人居住区(当時)のソウェトなのだから。スウェーデン人作家が何故アパルトヘイト時代の南アフリカに興味を持ったのだろうか。ソウェトの少女とスウェーデン国王がどう結びつくのだろうか。思わず期待が高まる。


2014年9月24日水曜日

限りなく完璧に近い人々(5)理想の体現に涙ぐましい努力を欠かさないスウェーデン人

世のため人のため、こうありたい、こうあるべきだ、と思っても、自分の生活に影響があるとなると、なかなか賛成・実行するのは難しい。汚水処理場や火葬場が必要なことはわかっていても、自宅の傍に出来るのは嫌だし、社会福祉の充実を願いながらも、増税には反対する。差別がいけないことはわかっていても、自分の息子や娘が身体障碍者や外国人(特に白人以外)と結婚したいと言い出したら二の足を踏む。国家レベルでも同じこと。他国の人権問題よりも自国の貿易の方が大切だろうし、市場開放や難民受け入れに難色を示す。

大義名分や理想と現実は違うのだ。どこの国でも、どの国の国民でも似たり寄ったりだろう。

ところが、スウェーデンは毛色が違う。本音はどうであれ、「公平」「正義」「民主主義」という理想や建前を重視し、理想に沿った政策を国家が実行してしまうのだから。

外務省

スウェーデンは過去40年にわたり、ヨーロッパのどの国よりも多く移民を受け入れてきた。住民の15%近くが外国生まれという。ヨーロッパで移民受け入れ第2位のデンマークですら、外国生まれの住民は6%強だから、スウェーデンの移民受け入れは文字通り桁違い。親の代まで考慮にいれると、外国生まれがなんと全体の30%にものぼる。