『
スウェーデン国王の命を救った少女』(英題
The Girl Who Saved the King of Sweden)は実話に基づいたノンフィクション、ではない。
ヨナス・ヨナソン(Jonas Jonasson)の小説だ。『スウェーデン国王の命を救った少女』というのは英語の題の訳。スウェーデン語の原題は
Analfabeten som kunde räkna。『数の数え方を知っている読み書きが出来ない人』の意味とか。
ヨナソンの処女作『
窓から逃げた100歳老人』(英題
The Hundred-Year-Old Man Who Climbed Out of the Window and Disappeared; 原題
Hundraåringen som klev ut genom fönstret och försvann)があまりにも面白かったので、友人が第2作を購入したのを知って、内容も確かめないまま借りてしまった。
『窓から逃げた100歳老人』は、自分の誕生日パーティーに出席するのが嫌で、老人ホームの窓から逃げ出したアランが主人公。ギャングに追われる100歳の今の冒険と、20世紀の様々な歴史的事件に関わってきたこれまでの人生が平行して語られる。30言語以上に翻訳され、全世界での販売数が800万部を超えた大ベストセラー。映画化もされた。

『スウェーデン国王の命を救った少女』を読み始めて驚いた。冒頭の舞台が南アフリカ、それもジョハネスバーグに隣接する黒人居住区(当時)のソウェトなのだから。スウェーデン人作家が何故アパルトヘイト時代の南アフリカに興味を持ったのだろうか。ソウェトの少女とスウェーデン国王がどう結びつくのだろうか。思わず期待が高まる。