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2017年2月27日月曜日

アフリカ最大の映画祭開幕 ブルキナファソ

2月25日、第25回「ワガドゥグパンアフリカ映画テレビ祭」(Festival pan-Africain du cinéma et de la télévision de Ouagadougou)、通称「フェスパコ」(FESPACO)が始まった。ワガドゥグはブルキナファソの首都だ。



といっても、ブルキナファソがどこにあるか、同じアフリカ大陸に住む南ア人でも、地図上で正確に位置を示すことができる人は少ないだろう。



フェスパコはアフリカ最大の国際映画祭。歴史も古く、1966年に始まったカルタゴ映画祭に次いでアフリカ大陸で2番目。サハラ以南アフリカでは最古の1969年だ。

いくつものクーデターや長期独裁政権を経験し、一人当たりのGDPが世界平均の10%未満の水準という貧しい国で、政府のバックアップがあるとはいえ、国際映画祭が50年近くも継続していることに驚く。

「国際映画祭」といっても、「パンアフリカ」つまり「汎アフリカ」の名に違わず、応募資格はアフリカ人制作の作品。アフリカの映画界で働く人々に、ネットワーキング、意見交換、作品発表の場を与えている。


2015年7月5日日曜日

映画『チャッピー』(Chappie) 心を持つロボットの物語

『チャッピー』Chappie

監督
ニール・ブロムカンプ(Neill Blomkamp)

主演
 デヴ・パテル(Dev Patel)
シャールト・コプリー(Sharlto Copley)

2015年 アメリカ合衆国作品







ジョハネスバーグ生まれの映画監督、ニール・ブロムカンプ(Neill Blomkamp)は、20代後半で初めて手がけた長編映画『第9地区』(District 9)が米アカデミー賞の最優秀作品賞候補になるという、映画監督としては幸運なスタートを切った。

『第9地区』はジョハネスバーグを舞台にしたSF大作。南アフリカを舞台としたハリウッド映画は、主人公が南ア人でもアメリカ人やイギリス人の役者が主演と相場が決まっているのに、敢えて南アフリカ人の俳優を主役・脇役に起用したことに好感を持った。尤も、3千万ドル(推定)というSF大作にしては控え目な予算では、ハリウッドの大スターは雇えなかったのかもしれないが。(因みに、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(STAR WARS EPISODE III: Revenge of the Sith)の推定予算は1億1300万ドル。)


2015年2月22日日曜日

トーベ・ヤンソン生誕100周年記念で、遂にムーミンバレエが登場

最近「ムーミン」を再読している。スウェーデン語が出来ないので、原著は無理。手近な英語で読んでいるわけだが、登場人物の性格描写、心理描写に舌を巻いている。一応子供向けということになっているものの、大人の方が味わい深く楽しめるのではないか。(作者がスウェーデン系フィンランド人であるため、原著はフィンランド語ではなくスウェーデン語。)

日本人はムーミンが好きだ。大好きだ。日本では1969年から4度もTV番組化された。

日本ほどではないが、またアメリカ合衆国や南アフリカではあまり知られてないものの、ムーミンは世界各地で人気者だ。子供向けに書かれた原作9冊は34か国語に訳され、ロンドンの『イブニング・ニューズ』(The Evening News)紙に連載された大人向け4コマ漫画は、世界40紙以上に転載された。スウェーデン、ソ連、ポーランド、ドイツでもTV化されたらしい。

2013年の夏、約3週間フィンランドを旅行した。ロヒヤ(Lohja)で琉球古武術保存振興会の国際セミナーに参加後、フィンランド人のパートナーと一緒に親戚・友人巡りをしたわけだが、初めての本格的フィンランド旅行とあって、ロヴァニエミ(Rovaniemi)のサンタクロースとナーンタリ(Naantali)の「ムーミマーイルマ」(Muumimaailma)、英語名「ムーミンワールド」(Moomin World)ははずせない。

テーマパーク「ムーミンワールド」では、ムーミンの世界が等身大に再現! なかなか楽しめる。だが、入場料・飲食料金とも高い。家族4人で行ったりすると結構な出費になる。(日本での人気を反映してか、日本人の若いカップルや熟年カップルがやたら目についた。)

ムーミンワールドの地図
5階建てのムーミンハウス
ムーミンハウスの中はこんな感じ
屋外でも物語の場面を再現

ここまで来たからには、やはり地元でムーミングッズを手に入れたいが、マグカップなど日用品はオフィシャルの「ムーミンワールド」や「ムーミンショップ」ではなく、スーパーマーケットで買うと断然お得!

柄違いのシリアルボール4個をスーパーで購入。1個10ユーロ程度

スーパーで売っていないニョロニョロのぬいぐるみは、やむなくムーミンワールドで入手した。



 ムーミングッズをはじめとするムーミンの知的所有権は、作者トーべ・ヤンソン(Tove Jansson)の姪ソフィア・ヤンソン(Sophia Jansson)が管理している。ディズニーの買収オファーを蹴り、愛する叔母トーベが残した世界的遺産ムーミンを家族の手で守ろうとしているのだ。ソフィアはトーベ・ヤンソンの傑作Sommerboken(邦題『少女ソフィアの夏』)の主人公でもある。トーベに可愛がられたらしい。



2014年6月16日月曜日

ロッシーニのシンデレラ METライブビューイング

METライブビューイング(Metropolitan Opera Live in HD)今シーズン最後の出し物は、ジョアキーノ・ロッシーニ(Gioachino Rossini)の『チェネレントラ』(La Cenerentola)。童話『シンデレラ』をオペラ化したもの。

といっても、子供向けのオペラではない。妖精のお婆さんとか、カボチャの馬車とか、12時までの時間制限は出てこない(以上はディズニーのアニメ版のお話)。ロッシーニは魔法の要素をなくし、大人向けの素敵なロマンチックコメディーに仕上げている。3週間でこのオペラを書き上げた時、ロッシーニは弱冠25歳。前年に発表した『セビリアの理髪師』(Il Barbiere di Siviglia)が大ヒットし、ノリに乗っていた時期だ。

主人公はアンジェリーナ(Angelina)。いいところのお嬢さんだったが、寡婦になった母親がドン・マニフィコ(Don Magnifico)と再婚したことから、運命が狂ってしまう。落ちぶれた男爵ドン・マニフィコには先妻との娘、クロリンダ(Clorinda)とティスベ(Tisbe)がいる。いずれも高慢で我儘で贅沢好き。ドン・マニフィコはアンジェリーナの母親が亡くなった後、実の娘に贅沢をさせるため、アンジェリーナが受け継いだ遺産を勝手に使い果たした。ソファもボロボロの家に住む男爵はメイドも雇えないらしく、アンジェリーナを召使いとしてこき使い、ボロを着たアンジェリーナを「チェネレントラ」(灰かぶり)と呼んで馬鹿にしている。(暖炉の掃除などで、灰だらけになってしまうのだろうか。)おとなしくて心優しいアンジェリーナは、いつかこの環境から抜け出ることを夢見つつも、黙って耐えている。

METライブビューイング最新情報

一方のラミーノ(Ramiro)王子。後継ぎを心配する重病の父王から「すぐ結婚しなければ勘当する」と脅され、しぶしぶ嫁探しをしている。「愛していない相手でも、この際仕方がない」と嘆きながら、宮殿で舞踏会を開き、一番美しい娘と結婚することにした。勿論、「一番美しい」といっても、小作民の娘が玉の輿に乗るわけではなく、貴族や有力者しか対象にならないのだろう。王子の家庭教師を務める哲学者のアリドーロ(Alidoro)が乞食に身をやつし、家族構成を記録した台帳を頼りに、適齢期の娘がいる家庭をまわって下調べをしている。


2014年5月3日土曜日

2014年4月20日日曜日

ナショナルシアターライブ 『ウォーホース~戦火の馬~』(War Horse)

METライブビューイング」(Metropolitan Opera Live in HD)のお蔭で、ニューヨークのメトロポリタンオペラの公演がアフリカにいながら観れるようになったが(「オペラも容姿の時代? METライブビューイング 」)、「ナショナルシアターライブ」(National Theatre Live)のお蔭で、ロンドンの国立劇場の公演もアフリカにいながら観れるようになった。現在上映されているのは『ウォーホース~戦火の馬~』(War Horse)。

National Theatre Liveから)

原作はイギリス人作家マイケル・モーパーゴ(Michael Morpurgo)による同名の児童文学(1982年)。第1次世界大戦で離れ離れになったアルバート少年と馬のジョーイの物語を軸に、戦争の悲惨さと平和の大切さを描く。

第1次世界大戦では、英軍だけでなんと100万頭もの馬が「戦死」した。戦場はヨーロッパだから、海を越えて行ったわけである。多くはマシンガンや鉄条網に向かって突撃させられ命を失った。重労働の挙句、疲労困憊して死んだ馬もあった。幸運にも生き残った馬の殆どが肉屋に売られた。


2014年4月16日水曜日

グラビギャング ピンクのサリーと竹の棒で闘うインドの女性自衛団

エル・パイス』(El País)で「グラビギャング」(Gulabi Gang)という言葉を目にして、思わず手を止めた。昨年、南アフリカの「三大陸人権映画祭」(Tri Continental Human Rights Film Festival)で図らずも見逃してしまったドキュメンタリーの題名だったからだ。

グラビギャングはサンパット・パル・デヴィ(Sampat Pal Devi)さんが2006年に設立した女性の人権を守る団体。ピンク色(ヒンディー語で「グラビ」)のサリーを身にまとい、竹の棒で武装する。

(「グラビギャング」のHPから)

メンバーの殆どは貧しく教育のない、低いカースト出身の女性。1958年生まれのサンパットさん自身、貧しい家庭に育ち、学校に行かせてもらえなかった。どうしても勉強したくて、独学で読み書きを習った。その後、なんとか小学4年生まで学校に通わせてもらったものの、11歳か12歳で結婚させられ、最初の子供を15歳で生んだ5児の母。肝っ玉母さん的な活動家である。

インド、特に農村地帯では女性の地位がとても低い。夫のDV嫁殺しの被害に遭う女性が多くいる。グラビギャングはDV夫を竹で叩くなどして懲らしめるのだ。そして、「また奥さんを苛めたら、私たちがやってくるからね!」と脅す。1対1ではか弱い女も、集団になればパワーを発揮する。お蔭で、サンパットさんが住む村では女性の待遇が改善した。


2014年4月13日日曜日

オペラも容姿の時代? METライブビューイング

ポスターを見てちょっと驚いた。これがオペラ歌手・・・?


カッコいいけど、この体格で声が出るの・・・?

・・・というのは、全くの懸念に終わった。

ヨナス・カウフマン(Jonas Kaufman)。今、人気絶頂のドイツ人テノールだ。演目はジュール・マスネ(Jules Massenet)の『ウェルテル』(Werther)。ゲーテの『若きウェルテルの悩み』をオペラ化したもの。