2017年4月13日木曜日

チョークの粉で口紅が取れる!?! 意外で簡単なシミ抜き方法

ボツワナの国立公園のど真ん中でキャンプをしていた時のこと。夕食時、誰かが赤ワインのグラスを倒してしまった。幸い真っ白いテーブルクロスではなかったものの、それでも赤がはっきりわかる。早く対処しなければ・・・。赤ワインだとやはり塩をすりこむのが定番か?

キャンプのスタッフが持って来たのはソーダ水だった。こぼれたワインの上にたっぷりふりかけ、布巾で拭いておしまい。「これで大丈夫だよ」と落ち着いたもの。赤ワインにソーダ水。そんな裏技があったとは!

身近にあるものを使った意外なシミ抜き方法を目にするたびに「おお!」と感動するのだが、すぐ忘れてしまう。せっかく学んだことが全然役に立たない。

覚えやすい方法はないものかと頭をひねっていたら、こんな裏技一覧図を見つけた。プリントアウトして冷蔵庫に張っておこう。小さく印刷して手帳に入れておいてもよいかも。



自分へのメモ代わりに訳すことにする。


2017年2月27日月曜日

アフリカ最大の映画祭開幕 ブルキナファソ

2月25日、第25回「ワガドゥグパンアフリカ映画テレビ祭」(Festival pan-Africain du cinéma et de la télévision de Ouagadougou)、通称「フェスパコ」(FESPACO)が始まった。ワガドゥグはブルキナファソの首都だ。



といっても、ブルキナファソがどこにあるか、同じアフリカ大陸に住む南ア人でも、地図上で正確に位置を示すことができる人は少ないだろう。



フェスパコはアフリカ最大の国際映画祭。歴史も古く、1966年に始まったカルタゴ映画祭に次いでアフリカ大陸で2番目。サハラ以南アフリカでは最古の1969年だ。

いくつものクーデターや長期独裁政権を経験し、一人当たりのGDPが世界平均の10%未満の水準という貧しい国で、政府のバックアップがあるとはいえ、国際映画祭が50年近くも継続していることに驚く。

「国際映画祭」といっても、「パンアフリカ」つまり「汎アフリカ」の名に違わず、応募資格はアフリカ人制作の作品。アフリカの映画界で働く人々に、ネットワーキング、意見交換、作品発表の場を与えている。


2017年2月18日土曜日

アメリカ人から見た、変なイギリス英語表現

私は「アメリカ英語」を「英語」と思って育った世代に属する。学校教育で習った英語は「アメリカ英語」だった。受験英語から脱すべく「話せる英語」を学んだNHKラジオ英語講座も「アメリカ英語」だった。日本にいる間、私自身は「アメリカ英語」ではなく、「英語」を習っているものと思っていた。(現在の英語教育・学習はもっと多様化しているかもしれませんね。)

日本を飛び出して30年。発音も語彙も慣用表現も違う、色々な英語に触れてきた。アメリカ英語、イギリス英語、南アフリカ英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、カナダ英語、シンガポール英語・・・。ひとつの国の中でも、地域によって発音や語彙が結構違っていたりする。イギリス英語の場合は階級によって発音が異なる。

ニューヨークに住んでいた頃、ある日同僚が職場に来なかった。「ユダヤ教の祝日だからだよ」と別の同僚。「え? 彼はユダヤ系なの?」と私。
「話し方がモロ、ユダヤ系ニューヨーカーじゃないか。」
「ユダヤ系ニューヨーカーの発音ってあるの?」
「今、君が話しているのは、ユダヤ系ニューヨーカーの英語だよ。」
知らず知らずのうちに、私の英語は周囲のユダヤ系ニューヨーカーに影響を受けていたのだ。

南アフリカに移って来てからは、意識して南アフリカの英語を身に着けた。しかし、英語を第1言語とする南アフリカ人の間でも、その発音は様々だ。

ある日、ジョハネスバーグの空港で知り合いに出くわし、しばらく言葉を交わした。さよならを言った後、一緒にいた友人曰く、「あの、イーストランド(ジョハネスバーグの東の地域)出身の、中の中階級のユダヤ系女性をどうして知ってるの?」 発音から出身がわかったという。

随分前のことだが、BBCのスコットランド系特派員がケンブリッジ大学出身の花形特派員のことをこう言っていた。「あいつは質の高い公立高校の出身だよ」。ケンブリッジ大学風の「中流上」(upper middle class)っぽい英語に矯正しているものの、ある母音の発音が良い公立学校、つまり「中流中の上の方)のものだというのである。因みに、「上流」(upper class)は貴族を指す。

なかなか外国人には難しい。

そこまで微妙でなくとも、英語の2大流派(?)、アメリカ英語とイギリス英語の間では語彙がかなり違う。例えば、「スニーカー」(sneakers)はアメリカ英語。イギリスでは「トレーナー」(trainers)。「ゴミ」はアメリカで「ガーベッジ」(garbage)、イギリスでは「ラビッシュ」(rubbish)。日本でいう「ポテトチップス」(potato chips)はアメリカ英語。イギリスでは「クリスプ」(crisp)。イギリスで「チップス」(chips)と呼ばれるものは、アメリカでは「フレンチフライ」(French fries)。アメリカで「ファーストフロア」(first floor)というと日本の「1階」だが、イギリスでは2階のことだ。1階は「グランドフロア」(ground floor)。

以下は、アメリカ人が理解できないイギリスの慣用表現の例。


You're all bum and parsley (君はお尻とパセリの塊だ)
スコットランドの表現で「口数の多い自慢屋」の意。


2017年2月13日月曜日

アメリカ1番 2番は我が国! トランプへの自国紹介ビデオが世界中に拡散。中東、アフリカ、火星からも

先週ご報告した「アメリカ1番 2番は我が国!」自国紹介ジョークビデオ。オランダ版が1月23日にユーチューブにアップされ大ヒットした後、2月5日の時点で、ドイツデンマークスイスベルギーリトアニアポルトガルオーストリア、オランダ北部のフリースラント州、更にはカザフスタンインドメキシコ版がユーチューブで公開されていた。(赤茶色部分をクリックすると、別ウィンドーでユーチューブビデオが開きます。)

それから一週間。勢いに乗ってもっと多くのバージョンが発表されただろうか、それともあっという間に下火になってしまっただろうか。

調べたところ・・・ものすごい数のバージョンができている! 複数のバージョンがある国もある。ドイツの呼びかけに応じたテレビ局制作のものだけでなく、それ以外の有志が作ったものも多いようだ。ほとんどがオランダのフォーマットを継承しているが、独自の構成のものもある。質も様々。

ヨーロッパ大陸からは新たに、アイスランドアイルランド(「51番目の州になりたい」)、アルバニアイギリス(「第3次世界大戦を一緒に戦うのを楽しみにしている」)、イタリアウクライナクロアチア(「アメリカ第1、ドイツ第2、クロアチア第3」)、コソボスウェーデンスペインスロバキアスロベニアセルビア(画質が悪すぎ。ナレーションではなく、セルビア民謡(?)っぽい歌が流れ、なんとなくシュール)、チェコ(「51番目の州になりたい」)、ノルウェー(「スウェーデンを最下位にしてくれ」)、フィンランドフランスブルガリア(「アメリカ第1、ロシア第2」「上位10位に入りたい」)、ベラルーシボスニア・ヘルツェゴヴィナポーランド(「アメリカ第1。ポーランドは超第1!」)、マケドニアモルドバラトビアルクセンブルクルーマニア(「少なくとも上位100位には入れてくれ」)など20か国以上。もう存在しない東ドイツというのもあった。地理的に中途半端な位置にあるトルコもここで紹介しておく。

「ここが我が国」とラトビア。トランプが核兵器発射ボタンを押すことを懸念(?)して、他国を地図上で示す国がいくつも。



2017年2月6日月曜日

アメリカ1番 2番は我が国! オランダのジョークビデオが大ヒット 各国で疑似ビデオ続々作成

TV番組の司会者が言う。「第45代アメリカ合衆国大統領の就任式を世界中が見守る中、トランプは世界に対し明快なメッセージを送りました。”お前たちを散々な目に遭わせてやる”。」(視聴者の笑い声)「いや、使った言葉は多少違いましたが。」

画面に映し出されたのは、就任式でのトランプ。



From this day forward, it's going to be only America First. America First.

つまり、「(自分が大統領になった)今日からは、アメリカ第一だ」。

番組司会者が言葉を続ける。「仲良くやった方が無難なので、この小さい我が国をトランプに紹介することにしました。ある意味で、それが一番トランプにアピールできると思ったからです。」

目が覚めたらまずテレビ、寝る前にもテレビ・・・という、テレビ大好き人間のトランプ大統領に訴えるには、ビデオという視覚メディアを使うのが最善というわけだ。

(余談。先週、米MSNBCの早朝報道番組『Morning Joe』に出演中の下院議員が、いきなりカメラに向かって話しかけた。「大統領、あなたがこの番組を今見ていることを私は知っています。話があるから、電話ください」。番組の後、連絡があったとのことだ。大統領府でアポを取ろうとするより、テレビで直接呼びかけた方が早いなんて・・・。)

そして、オランダの紹介ビデオが始まる。