2014年4月7日月曜日

イラストが可愛い!「タリンで遭遇するかもしれない11タイプの外国人」

タリン(Tallinn)はエストニア共和国の首都。エストニアはバルト海の東岸に位置し、フィンランド湾を挟んで、フィンランドのお向かい。東はロシア、南はラトビアと国境を接する。ラトビア、リトアニアと併せて、バルト三国と呼ばれる。

外務省

「タリン」はエストニア語で「デンマーク人の城」を意味するという。13世紀にデンマーク王が築いた「トームペア城」のことだ。旧市街はユネスコ世界遺産に指定された観光地である。

トームペア城(Wikipedia

タリンのツアー業者「Tallin Traveller Tours」のウェブサイトで、「タリンで遭遇するかもしれない11タイプの外国人」(11 Types of Foreigners You Might Encounter in Tallinn)という記事を見つけた。とにかく、イラストが可愛い。早速、記事を書いたマート・ヴィルカス(Mart Virkus)さんに連絡を取って、記事の紹介と、イラストをいくつかこのブログに掲載する許可を貰った。(イラストもマートさん。)

マートさんによると、タリンで遭遇するかもしれない外国人には以下の11タイプがある。(訳ははしょってあります。)

1. クルーズ船の乗客

 

遭遇場所:旧市街のみ。10時から16時の間。

目的はひとつ。船を降りるやいなや、一番近い教会に直行し、そこで死ぬほど写真を撮る。今どの国にいるか、気がついていない可能性あり。出会う人すべてにロシア語で挨拶する。シュニッツェル(薄切り子牛肉のカツレツ)に30ユーロ払うのが普通と信じたまま、タリンを去る。

2. バックパッカー


遭遇場所:物陰(ものかげ)

観光に関係あるところを避ける。共産主義崩壊後の物価安を期待して来たのに、通貨がユーロであるばかりか、物価が高いことに驚く。筋金入りのバックパッカーはジェダイの騎士(またはホームレス)のような外見。「観光客」と呼びかけると、聖水をかけられた吸血鬼のように反応し、大急ぎで一番近い酒場に逃げ込む。

3. 個人旅行者


遭遇場所:いたるところ

お金のあるバックパッカーのこと。新しい体験を求めているが、ホステルよりホテルを好む。旧市街だけでなく、巨大なヘラジカを求めて田舎にも出かける。地図を見せてもエストニアがどこにあるか指し示すことができないわりには、エストニアについて驚くほど良く知っている。

4.在住オーストラリア人

遭遇場所:ホステルや酒場。働いているか、または飲んでいる(両方同時にしていることもあり)。

ヨーロッパにやってきて、たまたま暖かったエストニアの夏が気に入り住みつく。何年住んでも、短パンは冬に適さないことを認めない。髭か刺青(または両方)が必須。エストニア人に「他の人間と体が接触しても大丈夫」と教えようとする。

5.フィンランド人


遭遇場所:フェリー、またはフェリーの近く

安い酒を求めて来る。フィンランド人へのアルコール販売がエストニア経済を支えている。エストニア人同様、「短い会話」という繊細なアートに長けている。

6.交換留学生

遭遇場所:大学以外ならどこでも

文化の勉強という名目で、人間のアルコール許容度を調べる実験を行うのが主な活動。エストニア語はいくつかの挨拶と悪態しか知らないが、地元に溶け込むことを誇りとしている。

7.スタッグパーティー出席者

遭遇場所:夜のストリップクラブ。昼間は目に見えない。

大人の男が復活祭でもないのにウサギの着ぐるみを着ているのを見かけたら、恐らく「スタッグパーティー」に出席するためにタリンに来ている。スタッグパーティーは結婚直前の男が通過しなければならない儀礼。結婚直前の男を男友達が外国に連れて行って、ありとあらゆるクリエイティブなやり方で辱める。

8.サッカーファン

遭遇場所:アイリッシュバー。頭を騒音の方角に向けている。

いつもグループで行動する。外国のチームがエストニアのチームを負かすためにタリンに来た時に出没する。試合後、数日滞在して勝利を祝う。たまにエストニアが勝つと、即座にいなくなる。素面でいることはまれ。覆面パトカーが後をつけている。

9.ロシア人

遭遇場所:旧市街付近。着色ガラスの後ろ。

エストニアには多くのロシア人が住んでいるので、観光客を見分けるのは難しいが、エストニア在住ロシア人はBMWを好み、ロシア人観光客はロシアのナンバープレートがついたベンツのSUVに乗る傾向がある。高級品が好きで、100ユーロ札より少額の紙幣は使わない。

10.偶然の旅人

遭遇場所:フェリー乗り場。「出発しないでここに留まろう」と配偶者を説得している。

ヘルシンキからタリンへの日帰りフェリーに乗るまで、エストニアなど聞いたこともなかったが、タリンに到着するやいなや、北欧諸国を旅行するのに使ったお金で、ここでは家が買えることに気がつき後悔する。目にするものすべてに魅了され、また絶対戻って来ることを心に誓う。

11.ラトビア人

ラトビア人がタリンに来た形跡は殆どない。ラトビア人とリガ(ラトビアの首都)で飲むたびに、タリンに来ると約束するが絶対に来ない。1時間に1本もバスが出ているのに。

***

ここに掲載していないイラストと説明の全文(英語)はこちらでご覧ください。

ところで、この記事とイラスト担当のマートさんに「フィンランド移住計画中」と告げたら、「フィンランドは寒いからグッドラック!」と言われた。ヘルシンキとタリンはとても近いけど、タリンの方がそんなに暖かいの?

調べたところ、タリンの平均最高気温と平均最低気温は、一番暖かい7月で20.8度と12.5度、一番寒い2月は-3.0度と-8.0度。やっぱり寒いじゃん! 因みに、ヘルシンキは21.5度と14.2度(7月)、-1.9度と-7.4度(2月)。一年を通して、ヘルシンキの方が少し暖かい。タリン(エストニア)にはヘルシンキ(フィンランド)に対し、対抗意識があるのだろうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿